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夜明け前。

西洋の諺でこんな言葉がある。

夜明け前が一番暗い。

何をしても上手く行かない暗闇のような時、

追い討ちをかけるように、まるで泣きっ面に蜂。


しかし、どん底を苦しんだ闇の先には、

新しい光が射す。

もう、夜明けは近いということだ。
夜明け前。_d0177013_20413928.gif

人生は儘ならない。

何か、事を成そうと行動をすれば、必ず試練や壁にぶつかる。

自分の実力のなさを人のせいにし、

苦しさから逃げ出すか、

またはじっと耐え、

雌伏して時の至るのを待つのか。


去年は苦しんだ。

おかげさまで体重は7キロ落ちた。。

でも、それも、これから勝負師としてやっていくような
本当の覚悟をつくる大事な期間だったように思う。

泣き言のようなブログを書いてから、早5ヶ月。

あの時から、今は一皮剥けたような自分がいる。

毎年なら1月、2月の閑散期も、今年は既に毎日が戦闘モード。

春婚礼に向けた、ウエディングの打合せを毎週重ねて、複数の新郎新婦と何度もメールのやりとりを重ねながら、イメージしているものに、少しでも近づけれるように、、気の休まらない日々を過ごしいる。

当然、新郎新婦はアリュールの事も、私の事も知らない。
割り振れられた、ただの担当者。

アリュールにブーケの持ち込みを頼んで頂いてきた
これまでのお客様は、人の紹介であったり、お店の雰囲気やHPやブログなどで、ここなら会場のお花屋より、きっとイメージに合ったものを作ってもらえるかもしれないと。

結果、今まで10年の間にウエディングのブーケを作らせて頂いたお客様とは、今でもギフトを頼んで頂いている関係を築いているお客様が沢山いたりして。

打合せの時点で、すでにホームのような感覚であったが、会場の花屋ともなると、また違う。

はじめは少し期待されていないような寂しさもあるが

また自分のお客様とは違ったお客様をいかに、

この人が装花担当者でよかった。と思ってもらえるように、今まで以上に頑張らなきゃいけない使命感に燃える。

想えば、想われる。

人を幸せにしたいと想えれば、
きっとそれは大我。


ここから先はメンタリティの問題だ。

心の持ち方しだいで、すげー成長が出来る環境に今はいて、

いつか先のイケてる自分の姿がイメージとして浮かぶ。

大変、大変、と口にしていたら本当に大変になってしまう。

いっぱいドキドキしながら、楽しんで、自分が成長をしていくのを感じていきたい。

去年から新しいスタッフも2人入った。

今年はウエディング以外に、アリュールとしても大きな新しい仕事が始まることになった。
導きって、全て一緒にやってくるんだな。

今は色んな人が応援してくれているような気がする。

今年は去年以上の沢山の人と携わりながら、仕事をしていくことになるだろう。

環境は整っているとはまだ言い難いけど、

徐々になっているのだから、


あとは頑張るのみ。

先日のウエディングではメインテーブルのバックに桜を活けた。

私の提案だったが、

大好評だったようで、お二人の結びの時の映像にとてもマッチしていたと新郎新婦も大変喜んで頂けたとのこと。

プランナーさんからも、どんどん素敵なご提案お待ちしております♫と仰ってもらえた。

もう気がつけば桜の季節である。
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# by florist-allure | 2018-02-15 20:36 | 語り

覚悟の秋。

6月から始まったウエディングの仕事。

6月、7月の週末は全毎週ウエディングの仕事が入り、

8月はブライダルフェアーに、秋のウエディングシーズンに向けた打ち合わせ×打ち合わせ×打ち合わせ。

黒いジャケットを羽織ってブライダルデスクに向かいプランナーさん達と一緒に仕事をしている。

同時に、アリュールは仕事と実家のお店の仕事(お盆など仏系の仕事)

今年の6、7、8は休みなく、毎日花を触っていたな。

あっと言う間に9月突入。

9月、10月、11月は、予定を考えるだけでも恐ろしいが

今が1番キツイ時期だと思う。

今年は変えると、新しい方向へと舵を切った。

これを乗り越えなきゃならない。

こうなることは予想していたもの、

やっぱり動き出すと大変だ。

アリュールの仕事も、全然ブログにアップ出来ていないが、
おもしろい仕事やイイ出会いもあったりして順調。

そのうちブログに載せたいと思っていながらも、なかなか頭の中が整理出来ていないでいる状態。

実家のお店は昨年ブログに書いたように、私の色にこの夏改装した。

9月中旬には出来上がり予定です。

アリュールの仕事を補佐してくれるようなスタッフも募集したい。

バックアップ体制がイマイチ出来てなく、、
誰か助けてほしい。。

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かっちょよくなってきた実家のお店。

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壁面はアリュールのお店のカラー、懐かしい黒グリーンの壁に。

配達が出来る人がほしい。。

また出来上がったら載せます。



# by florist-allure | 2017-09-07 11:33

アルチザン。


もう10年以上前

ブライダルを主とした仕事をしている
ホテル店の花屋で働いていた時期があった。

まだ20代前半だった事もあり、周りは年上ばかりで

沢山の先輩達にお世話になったのだけど

その時に同じ本店勤務で部長と一緒に仕事が出来たことは、今でも宝物の思い出になっている。

部長は社長の右腕であり、30年以上社長とともに

運命共同体となって働き、いくつのもの有名なホテルに入るこむまでなった影の功労者でした。

当時でもう70歳近い年齢でしたが
仕事がとても早く、まさに皆が口を揃えていう職人でした。

ブライダルの現場にはもう出ませんでしたが

作業場ではメインテーブルの花など大量の製作物を作っていました。

ブライダルの仕事を見てみたいと思い
その花屋に入ったのですが

ブライダルのない平日に部長と一緒に行くホテルの

ロビー花の活け込みが好きな仕事でした。

遠方から来て宿泊される方にとって
ホテルのロビーのお花というのは、心をホッと和ませてくれる存在だと思う。

昔に比べると、ロビーのお花も削られて

ショボくなってしまっているホテルが多い気がしますが。

「じゃあ、栗原は反対側さして〜」と

部長と一緒に活けこむリズムはテンポがよくて、あっと言う間にいつも綺麗な作品が出来上がった。

仕事が出来る人というのは、アシスタントを連れて行っても指示が上手だ。

そして、いつも必ず活け込みが終わると
ホテルの受付のお姉さんが、「今週も素敵ですね〜」と
近寄ってきて花を眺めていた。

ホテル側の部長という職人に対する敬意をいつも感じた。

ある時、活け込み中にホテルのお客様であるご婦人が

「素敵ですね。流派は何流ですか?」と訊いてきた時があった。

部長はわざと申し訳なさそうに

「ただのデクノボウです。

と(池坊ではなくて)ジョーク。

ご婦人「あら!まあ(笑)」と。

今でも思い出すと笑える。


そんな部長とは、一緒にお昼をご一緒させて頂いたり

帰りも一緒の電車に乗って帰っては

昔の話を沢山してくれました。

通りすがりにショップのウィンドウディスプレイで素敵な花が活けてあるのを見つけると、

その場で、花材の組み合わせをメモにして絵を書いたりして勉強したという。

今はスマホがあればすぐに写真を撮れる
裕福な時代なんだなと思ったり。

私が辞める最後の日のロビー花の活け込みの時は

部長が事前に花材をセレクトして仕入れ担当に頼み

使用する花を全て新聞紙に包み前日に用意して下さっていた。

無我夢中で活けた最後の活け込みが終わると

「よし、卒業!栗原合格〜」と言って頂いた。

腰につけた鋏が似合っていた部長。

決して雑誌やメディアなどに出てくるような人ではない。

お客様に敬意を持って愛される

本物の職人としての姿を見させて頂いた気がする。


うわさではもう引退されたとか。

アルチザンとはフランス語で職人という意味。


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先日、新調した

最高峰と名高い、国治の和鋏。

その中でも、どうせならと最高クラスのものを選んだ。

こんなに高い鋏を買ったのははじめてだ。

そろそろ花の世界に入って18年。

気持ちが高まっている今だからこそ、本物を手にしてみたいと。

この鋏が泣かぬよう、部長のように本物のアルチザンになってイイ仕事をしていきたい。

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# by florist-allure | 2017-07-28 17:37 | 語り

マインドセット。



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切り花は1日で10歳年を取るという。

短命な花と日々接していて学ぶとするなら、人の一生も決して長くはないとうこと。

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昨年、我が家にやってきたトイプードルのユータ。


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ユータはいつも運転中外を見ている。

おばさんの家にいた時は、ほとんど家の中か、決まったところしか行かなかったようなので

まるで「世界ってこんなに広いんだな~」と外を眺めているみたいだ。


子供のようだけど、おばさんに10年近く飼われていたので
人間の歳でいうと56歳くらいになるのだとか。

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いびきをかいて寝ているユータ。


花の命も犬の命も人間より命が短いので早く歳をとっていってしまう。。

今は全然元気にしているが、ユータとの時間も限られているのだなとふと思うと切なくる。


時間はあっという間だ。

時間は限られてると、意識付けしていかなければ。


大人になって仕事をしだすと毎日に追われて、あっという間に歳ばかりとっていってしまう。

商売=生活していくために。

になってしまうと、自分のやりたかった事とか

そーゆーものも見失っていってしまう。


日々の仕事で生活をしていく事

+ 

無理やり時間を捻出し

何かをしていくことでこの先が変わってくる。


モチベーションを上げてから行動するというのは、なかなか続かないらしい。

行動する事でモチベーションというのは徐々に上がっていくもののようです。


花業界の重鎮、大御所フローリストからウエディングの仕事のお話を頂き一緒に食事をしたのは3月。

悩むこと3週間。決断した4月。

これからその方のお店のウエディング部門の

チーフデザイナーとして

その方やその方のスタッフの方達とも一緒に仕事をさせていただくことになりました。


これからアリュールをやりながら、

そちらの仕事もやっていく事になります。

現場の飾りや制作、お客様との打ち合わせなど

時間の捻出、仕事の進め方、段取り、

これから調整していかなくては
ならないことは山のようにあると思いますが

正当な努力は報われる。

それを信じて、良くなるように良くなるように考えていけば

きっとうまくやっていけると

悩みに悩みながら決断をしました。


まだ何も結果を残しておりませんし、アリュールとしての仕事ではないので詳しいことは今はブログでは伏せさせて頂きますが、アリュールの仕事とウエディングの仕事を並行してやっていきます。  

これから特に週末は、急な注文には対応出来ないこともあるかもしれません。

その辺については、とにかくやっていきながら何とか対応出来るように考えていきたいと思います。


巨匠とは年齢もキャリアも離れているけど

目指すものは同じ

「夢のような最高のウエディングの花」をやるということ。

栗原に任せてよかった。

そう思って頂けるようになれたらと思う。


「これもご縁。

人の気持ちは変わっていくものだけど、

タイミング、その時その時のご縁は

大切にしていきたいと思う。」

と巨匠も仰っていた。


責任も重大だけど、その分やりがいのある仕事だと思う。

自分はお客様の希望やイメージに寄り添えるフローリストだと思っている。

花嫁さんを花で幸せに出来るように

頑張ってやっていきたい。







# by florist-allure | 2017-06-04 00:01

ターニングポイント。

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写真は黄色のアイリスを使用したブーケ💐

母の日が終わり、とりあえずひと段落。

と、毎年ならなるのですが、

今年の私はこれからが本番。


今年は動く年にしたい。


ここ数年、時間があっという間でした。

今年もあっという間に母の日が終わった。。


お店売りをやめて早5年。

それなりに毎日忙しいしお客様もついている。

今の生活にはそれなりに満足はしているし
お客様との信頼関係も出来ている。

5年以上一緒に働いてくれているスタッフもいる。


ただ、まだ自分に、昔のような気持ちがあるなら

もう一段、二段、ギア上げてかないとなとも思う。


歳を重ねてくると大変な事が嫌になる。
若い時なら出来たけどもう今は無理みたいな。

経験や知恵が付いてくるから、動くことにも慎重になる


「動くなら40までだよ。」

先輩やお客様に言われた、動くなら若いうち

という意味が良くわかるようになった。


私の賞味期限もあと4年だな。


決断した先に待っているものは何だろう。

今より、精神的にも肉体的にも大きな負荷は掛かってくるし、大変な道を選択してしまったと思う。


でも、それを乗り越えられれば

きっと自分は今より大きく成長出来ると思う。

私にはそれが出来ると思うし、

きっとそうなると思う。


今度それについて書いていきたい。


きっとお客様も理解して下さると。


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庭に咲いた情熱の赤い薔薇(ジークフリート)



# by florist-allure | 2017-05-25 18:39

心の目でみた色とりどりに咲きほこる世界


by florist-allure